ドクターズインタビュー

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親子2代で地域医療を支える

吹田市で長年地域医療に携わってきた院長先生と、乳腺専門医である副院長先生。親子二代でひとつのクリニックを運営する、その思いとこれからのビジョンについてお話を伺いました。

親子2代で受け継ぐ診療の姿勢

副院長先生は、お母様の姿をずっと見てこられたと思いますが、「ここは母の姿勢として守っていきたい」と思われるところはありますか

副院長先生は、お母様の姿をずっと見てこられたと思いますが、「ここは母の姿勢として守っていきたい」と思われるところはありますか
副院長先生は、お母様の姿をずっと見てこられたと思いますが、「ここは母の姿勢として守っていきたい」と思われるところはありますか
副院長

小さい頃から働いている母の姿を見て育ったので、その影響もあり医師を志したところもあります。以前、母が「患者さんにまた来ようかなと思ってもらえるように、いつも心がけている」と話してくれたことがありました。その言葉がとても印象に残っていて、私もそのような姿勢を大切にしたいと思っています。母の診療に対する向き合い方は、これからも受け継いでいきたいと思っています。

娘さんと一緒に診療に立たれるというのは、院長先生にとって嬉しいことではないですか

娘さんと一緒に診療に立たれるというのは、院長先生にとって嬉しいことではないですか
娘さんと一緒に診療に立たれるというのは、院長先生にとって嬉しいことではないですか
院長先生

そうですね。同じ場所で娘と一緒に診療できることは、私も嬉しくおもっています。

小児科医として地域のお母さまを支える

長年にわたり小児を診てこられた先生ですが、小児科への思いをお聞かせください

長年にわたり小児を診てこられた先生ですが、小児科への思いをお聞かせください
長年にわたり小児を診てこられた先生ですが、小児科への思いをお聞かせください
院長先生

現在は、生後1か月の赤ちゃんから高齢の方まで幅広く診療しています。最近特に増えていると感じるのは、親と一緒に住んでいない若いお母さまたちの相談です。生後1か月の赤ちゃんでも「うんちが出ない」といった理由で受診される方がいます。産院で基本的な説明は受けていても、実際に困ったときに相談できる相手がいない。そんなお母さまたちにとって、私たちはおばあちゃんのような存在なのだと思います。

先日も、3か月の赤ちゃんで呼吸の状態が心配な子が来られ、大きな病院へ紹介しました。異常なのかそうでないのか、その判断がつかず、お母さまが一人で不安を抱えて受診されるケースが増えていると感じています。

地域に根ざしたクリニックとして

親子2代でこの地域で診療を続けていくにあたり、院長先生の思いをお聞かせください

親子2代でこの地域で診療を続けていくにあたり、院長先生の思いをお聞かせください
親子2代でこの地域で診療を続けていくにあたり、院長先生の思いをお聞かせください
院長先生

ここへ移転する前は、江坂駅の近くで開業していました。開業当初は、この地域に小児科医がほとんどおらず、周囲の方々からの要望もあり、小児科診療を始めました。当時は本当に忙しく、朝シャッターを開けると患者さまが並んでおられ、待合室だけでなく中待合のスペースまで使ってお待ちいただくような状況でした。患者さま一人ひとりの診察に対応しながら、お母さま方ともできるだけお話しし、丁寧に説明することに精一杯の毎日でした。その後、この近くにも新しく小児科を開業される先生が増え、少しずつ落ち着いてきました。現在は時間にもゆとりができ、私の考えや診療方針も、より丁寧にお伝えできるようになりました。お母さま方も日々の疑問や不安を気軽に相談してくださるようになり、少しずつ信頼関係が築けてきたと感じています。

この辺りは転勤族の方も多いですよね

この辺りは転勤族の方も多いですよね
この辺りは転勤族の方も多いですよね
院長先生

この江坂周辺はマンションが多いです。2年ごとくらいに東京や名古屋へ転勤になって、また新しい方が来られるという傾向があります。

患者さんに寄り添う医療

この街で今後どのような医療を提供していきたいとお考えですか

この街で今後どのような医療を提供していきたいとお考えですか
この街で今後どのような医療を提供していきたいとお考えですか
院長先生

以前、80歳くらいの方が健康診断だけを受けに来られたことがありました。普段は内科の先生にかかっておられたようですが、「先生は名医として評判だから」と言われて来院され、私も驚きました。検診の結果をご説明したところ、「今までこんな説明を受けたことがない」とおっしゃったのです。普段は大きな病院に通っておられ、検査データを渡されるだけで、詳しい説明を受ける機会はほとんどなかったそうです。

当院で検診を受けられた際には、「これは肝臓の検査です」「これは高脂血症に関わる項目です」と、一つひとつの検査について説明しました。すると、とても喜んでくださったのです。
検査結果についても、何を調べているのか、どこに注意が必要なのかを丁寧に説明しながら、患者さんと向き合うことが大切だと思っています。年齢に関係なく、そうした診療を続けていきたいですね。最近は「かかりつけ医」という言葉も定着してきましたが、患者さんがそうした存在を求めて来てくださることも多いのではないかと感じています。

乳がん検診をもっと身近に

副院長先生の今後のビジョンをお聞かせください

副院長先生の今後のビジョンをお聞かせください
副院長先生の今後のビジョンをお聞かせください
副院長

乳がん検診には、できるだけ気軽に来ていただきたいと思っています。乳がんは早期に発見できれば、手術の範囲も小さく済み、抗がん剤治療が必要にならない可能性も高くなります。40歳以上の女性の多くが乳がん検診の対象になりますが、一度受ければ終わりというものではありません。定期的に検診を受け続けることが大切です。
乳がん検診で「異常なし」という結果は、体の中にがん細胞がまったく存在しないという意味ではなく、マンモグラフィーや触診で確認できる大きさのがんが見つからなかったということです。そのため、1年後や2年後に成長して見つかるケースもあり、継続して検診を受けていただくことが重要になります。

また、同じ医療機関で検診を受けていただくと、過去のマンモグラフィーと比較して確認することができ、わずかな変化にも気づきやすくなります。乳がん検診についても、安心して通い続けていただける「かかりつけ医」のような存在になれればと思っています。

学会活動と今後の啓発活動について

学会活動と今後の啓発活動について
学会活動と今後の啓発活動について
副院長

現在、日本乳癌学会の地域医療構造委員会の委員を務めており、開業医として乳がん診療にどのように関わっていくべきかというテーマについて議論する活動にも参加しています。大学病院やがん専門病院だけでなく、地域のクリニックが担う役割も大きいと感じています。

今後は、乳がん検診の大切さを地域の方に伝える啓発活動にも取り組んでいきたいと考えています。いわゆるピンクリボン活動のような

形で、乳がん検診をもっと身近に感じていただけるような取り組みができればと思っています。

乳がん検診は、大きな病院へ行くと一日仕事で、ハードルが高く感じる方も多いのではないですか

乳がん検診は、大きな病院へ行くと一日仕事で、ハードルが高く感じる方も多いのではないですか
乳がん検診は、大きな病院へ行くと一日仕事で、ハードルが高く感じる方も多いのではないですか
副院長

当院では、お子さま連れでも乳がん検診を受けていただける環境を整えています。検査中はスタッフが赤ちゃんをお預かりすることもできますので、小さなお子さまがいるお母さまでも安心して検診を受けていただけます。どうぞ安心してお越しください。

大きな病院との連携体制

大きな病院との連携はどのようにされているのですか

大きな病院との連携はどのようにされているのですか
大きな病院との連携はどのようにされているのですか
院長先生

私は国立循環器病研究センターの連携医になっています。健康診断で糖尿病が見つかった場合は専門外来へ、心不全が疑われる場合は循環器専門医へ紹介するなど、必要に応じて専門的な医療機関と連携して診療をおこなっています。連携医として24時間対応の体制があるため、患者さんには「朝起きて体がうまく動かない」「パジャマのボタンがうまく留められない」といった症状があれば、迷わず救急車を呼んで国立循環器病研究センターへ向かうようお伝えしています。脳梗塞は早期に治療を開始すれば、点滴治療で症状が改善し、1週間ほどの入院で退院できるケースもあります。時間がとても重要になるため、遠慮せず救急車を呼んでいただきたいとお話ししています。

逆に副院長先生は、がんセンターからのご紹介があると伺いました

逆に副院長先生は、がんセンターからのご紹介があると伺いました
逆に副院長先生は、がんセンターからのご紹介があると伺いました
副院長

大阪がんセンターの連携医療機関のリストに登録しており、そのリストを見て患者さんが当院を選んで来てくださることがあります。がんセンターに長く通院されていた患者さんでも、「先生の方が話しやすくて良かった」と言っていただけることがあり、そのような言葉をいただけるのはとても嬉しく感じます。

変わらない医療観①世代を超えて使われてきたオリジナル軟膏「ア軟膏」

逆に副院長先生は、がんセンターからのご紹介があると伺いました
逆に副院長先生は、がんセンターからのご紹介があると伺いました
院長

皮膚の治療で使用する薬の中に、当院で長く使ってきた軟膏があります。以前、九州の先生から電話があり、「この薬には何が入っているのですか」と尋ねられたことがありました。当院では、この薬をおよそ1対6の割合で薄めて練り、軟膏としてお渡ししています。そう説明すると、「ご自身のところで調合しているのですか」と驚かれました。

先生のオリジナルの配合ということですね。湿疹が出た時などに使う薬でしょうか。

先生のオリジナルの配合ということですね。湿疹が出た時などに使う薬でしょうか。
先生のオリジナルの配合ということですね。湿疹が出た時などに使う薬でしょうか。
院長

赤ちゃんのオムツかぶれにも使用できます。お渡しする際には、使い方についてもしっかり説明しています。

その配合は、もう何十年も変わっていないのですか

その配合は、もう何十年も変わっていないのですか
その配合は、もう何十年も変わっていないのですか
院長

はい。子どもの頃にこの軟膏を使っていた患者さまが、大人になってからも取りに来られることがあります。「出せるだけ出してほしい」と言われて、袋いっぱいに持って帰られる方もおられます。東京へ転勤された患者さんが大学病院のアトピー専門医を受診されたことがあったそうですが、ご自身の思っていた治療とは少し違ったとのことで、「やはり先生のところの軟膏を送ってほしい」と連絡をいただいたこともありました。今でも取りに来られています。

副院長

「ア」はカタカナの「ア」で、アズノールが入っていることから「ア軟膏」と呼んでいます。現在は隣の薬局で調合して作ってもらっています。

魔法の薬のようですね。「子どもの頃に効いた記憶」があると、やはりその薬を使いたいという方は多いのではないでしょうか。

魔法の薬のようですね。「子どもの頃に効いた記憶」があると、やはりその薬を使いたいという方は多いのではないでしょうか。
魔法の薬のようですね。「子どもの頃に効いた記憶」があると、やはりその薬を使いたいという方は多いのではないでしょうか。
院長

そうですね。今でも、大人になってからこの軟膏を求めて来院される患者さんがおられます。

変わらない医療観②子どもが安心できる予防接種の工夫

予防接種では、お子さまが泣いてしまうことも多いと思います。そういった場合は、どのように対応されているのでしょうか

予防接種では、お子さまが泣いてしまうことも多いと思います。そういった場合は、どのように対応されているのでしょうか
予防接種では、お子さまが泣いてしまうことも多いと思います。そういった場合は、どのように対応されているのでしょうか
副院長

私も昼や夕方のワクチン接種を手伝うことがあります。
接種の方法はいろいろあると思いますが、母から教わったやり方では、お子さまをお母さまのお膝の上で向かい合わせに抱っこしてもらい、そのまましっかり抱きしめてもらいます。その状態で看護師が腕を固定し、接種をおこないます。
もちろん泣いてしまうこともありますが、お母さまに抱っこされていることで、お子さまにとって大きな安心につながると思います。

お子さまが怖がらないようにするための工夫はありますか。

お子さまが怖がらないようにするための工夫はありますか。
お子さまが怖がらないようにするための工夫はありますか。
副院長

3歳くらいになると少し理解できるようになるので、「1、2の2秒だけ我慢したら終わるよ」と声をかけています。できるだけ短い時間で接種することを心がけていて、「1、2、はい終わり」という感じですね。

「2秒」と伝えると、「すぐ終わる」と思えるのか、頑張れるお子さまも多いです。暴れてしまう場合もありますが、そのときは看護師が腕をしっかり固定して、安全に接種しています。

2秒も院長先生から教わった方法なのですか

2秒も院長先生から教わった方法なのですか
2秒も院長先生から教わった方法なのですか
副院長

はい。これも母から教わった方法です。

患者さんへのメッセージ

最後に、このホームページをご覧の患者さまへメッセージをお願いします。

最後に、このホームページをご覧の患者さまへメッセージをお願いします。
最後に、このホームページをご覧の患者さまへメッセージをお願いします。
院長先生

とにかく気軽に来ていただきたいと思っています。困っていることや不安なことを、遠慮なく相談できる場所であることが一番大切だと考えています。
生後1か月の赤ちゃんのことでも、「先生のところへ行ってみようかな」と思っていただけるような、気軽に相談できるクリニックであり続けたいと思っています。

副院長

女性のライフステージの中では、子育てや仕事に追われて、ご自身のことを後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、お母さま自身が健康であることはとても大切です。
誕生月の市民検診などをきっかけに、乳がん検診を生活の中に取り入れていただければと思います。ご自身が健康であることで、子育てや仕事にも安心して向き合うことができます。たとえ乳がんが見つかった場合でも、早期発見につながれば治療の選択肢は大きく広がります。
地域のクリニックとして、そのような役割を果たしていければと考えています。

副院長 木村 綾

執筆者

きむらクリニック

副院長木村 綾

経歴

  • 1998年私立川崎医科大学 卒業
    私立川崎医科大学 乳腺甲状腺外科
    市立吹田病院外科 非常勤
    JCHO大阪病院(旧・大阪厚生年金病院)乳腺内分泌外科 医長
  • 2017年きむらクリニック 小児科 乳腺科 開院・副院長就任
    JCHO大阪病院・乳腺内分泌外科非常勤医師

資格・所属学会

  • 日本外科学会外科認定医・外科専門医
  • 日本乳癌学会乳腺専門医
  • マンモグラフィ読影認定医AS評価
  • 乳房超音波講習会A評価
  • 日本病院総合診療医学会認定医
  • 総合判定講習会 講習修了
  • アンチエイジング医学の基礎と臨床 講習修了
  • 緩和ケア(PEACEプロジェクト) 講習修了
  • がん患者さんの性を支援するための研修会研修修了
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